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金光宏暢さん
(卓球)

平成30年度 全日本卓球選手権大会

2019.1.14(月)〜 2019.1.20(日) 
丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)

「2試合を勝って4回戦進出!金光さんの進化は続く」

日本一を決める全日本卓球選手権大会が大阪市で開催された。金光さん(大原高校3年生)は1回戦のシード権を得て2回戦からの出場だ。国際大会でも多くの選手が活躍する日本卓球界で勝ち残っていくのは至難の技、日本卓球協会の方によると「最初の試合からタフなゲームになるはず」とのこと。
金光さんにとっての初戦となる2回戦の相手は、15歳でU18日本代表の濱田選手。中学生でも油断はならない。
第1ゲームでは相手を窺う様子もあって連続ポイントを許す場面もあったが、金光さんはのびのびと試合を運んでいく。終わってみると3−0での圧勝となった。

同日にはもうひと試合が行われ、3回戦の相手は大学1年の馬渡選手だ。ゲームの始めは詰められる展開となってしまった。1点ずつの攻防となってしまい11ー13、相手に1ゲーム先取を許してしまったが、第2ゲームから金光さんが反撃を開始。スピードを上げる金光さんに、馬渡選手はミスを誘われているかのよう。11-7、11-6と連続してゲームを取った。
これで2−1、次を取れば3ゲーム先取で勝利となるのだが、馬渡選手が気迫で追いついて9−11。ゲームカウント2−2とされてしまい勝敗を最終ゲームで決することになった。
ブレイクタイムで金光さんは落ち着きを取り戻せたようだ。丁寧に配球して相手の隙間にボールを集めた。9-0まで引き離す優勢に。しかし勝ち急いでしまったのか、連続でポイントを奪われてしまったが11-4で勝利となった。第4ゲームを取られて接戦となっても気持ちを切り替えての勝利、お見事!

4回戦進出を果たした!

そして翌日の4回戦。ここから「スーパーシード」32人がトーナメントに参入してくる。金光さんの相手はプロのTリーグでも名を馳せている上田仁選手。「相当強い選手です。手強いですが、勝てたらベスト16に入るのでニュースです」と卓球協会の方。

試合が始まると、上田選手の叩き出すスピードがこれまでの試合と全く違うことが、素人目にもわかった。上田選手は確実に狙った場所にボールを寄せてくる。コートの隅に、そして金光さんの腕と身体の隙間に。相当な回転もかかっているらしく、レシーブできてもボールが弾かれてコートに収まらない。6-11、5-11、5-11と3ゲームを連取されてしまった。
4回戦からは7ゲームズマッチ。第4ゲームは金光さんと上田選手が1点ずつ取り合う展開に。どうやら金光さんが上田選手のボールに対応できてきたようだ。速いボールも返してラリーが続くようになった。最後は連続して点を取られて9ー11 と取られてしまったが、今度対戦した時は、きっと勝てる!試合中に進化する金光さんに期待できる試合だった。

試合後に「3回戦までの選手とは、ボールの質も速さも全然違った。頑張ります」と応えてくれた。これからも応援しています!