公益財団法人 江副記念財団45周年記念事業
社会を3つの角度からのぞく、
アーティストと専門家、
そして高校生のコラボ!
未来の視点が風を起こす、アートの展覧会

『びゅー VIEW ビュー』展

2018年3月26日(月)〜 4月1日(日)/ 渋谷ヒカリエ8階アートギャラリー「8/CUBE」

公益財団法人江副記念財団(所在地:東京都港区、代表理事理事長:峰岸真澄)は1971年の設立以来、累計645名に対して
奨学金の給付などの活動を通じ、学術・音楽・アート・スポーツの分野において世界で活躍する若者を
応援してまいりました。財団設立45周年の節目に際し、学術・アート部門の元奨学生有志が集い、
『びゅー VIEW ビュー』展を開催することとなりましたので、お知らせいたします。

企画概要

『びゅー VIEW ビュー』展は、社会の仕組みと課題を熟知した専門家(研究者・実務家・実践者)の思想を、高校生の感性でアートコンセプトへと昇華し、アーティストが独自の発想と技法で作品を創る「未来の展示」です。本企画は、高校生の関心の高い学術分野を事前調査するところからはじまりました。その結果に基づき、3つのテーマ(人生100年時代・国際社会・心理学)を決定し、それらの分野で活躍する専門家、そして最終的な作品を創るアーティストを元奨学生の中から決定しています。この3つのテーマとアートの融合を手がける現役高校生(本企画の通称「キュレーター高校生」)は一般から募集し、書類・面接審査を経て6名が選出され、正式に企画メンバーが誕生いたしました。以降、キュレーター高校生・アーティスト・専門家が共に議論を重ねながら構想を形にし、’18年3月26日より展覧会を開催いたします。三者のコラボによる「未来の社会」展示を、是非お楽しみください。ご来場をお待ちしております。

45周年記念事業の経緯

2016.10元奨学生有志が実行委員会を結成 2016.11高校生の学術分野関心度事前調査 2016.12専門家4名の決定 2017.1アーティスト3名の決定 2017.4キュレーター高校生募集開始 2017.6キュレーター高校生決定 2017.7キックオフ・ミーティング 2017.8キュレーター高校生・プレゼンテーション 2017.9アーティスト・プレゼンテーション 2017.12プレスリリース 2018.3.26展覧会スタート

展覧会概要

□企画展名社会を3つの角度からのぞく、高校生・アーティスト・専門家のコラボ!
未来の視点が風を起こす、アートの展覧会
『びゅー VIEW ビュー』展
□会期2018年3月26日(月)〜4月1日(日)午前 11:00 〜 午後 8:00 入場無料 □会場渋谷ヒカリエ 8階 8/CUBE
〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階 tel:03-6418-4718
□主催公益財団法人 江副記念財団・江副記念財団45周年実行委員会 □キュレーター高校生
 による
 ギャラリーツアー
作品解説はもちろん、アートコンセプトから作品が完成するまでのプロセスをキュレーター高校生自らがお伝えし、ご案内します。ツアー時間・参加方法などの詳細は展覧会特設WEBにてお知らせいたします。 □イベント情報「専門家による高校生のための特別授業」や「人生100年時代トークセッション」を開催予定。1月にWEBにて日時詳細を告知し、予約開始いたします。

展示テーマとアーティスト紹介

人生100年時代

100歳まで生きる時代を控え、あなたはどう人生を設計しますか。何歳まで働きますか。年金や貯蓄は充分そうですか。不安も多いものの、長寿は人類の長年の夢です。これまでにない長寿社会、十人十色の人生をどう生きるか、どうお互いを支え合い、どう優しい社会を実現していけば良いか。みんなで考えます。

アーティスト 成田 久 プロフィール
アーティスト・アートディレクター。’97年多摩美術大学卒業。’99年東京藝術大学大学院修了。’13年キュキュキュカンパニー設立。株式会社資生堂 宣伝・デザイン部所属。
http://www.cuecuecuecompany.com/

キュレーター高校生からのメッセージ
日本は、世界に先駆けて人生100年時代を迎える事になります。私たちは、長生きがもっと当たり前になる社会には課題も多くあることを知りました。でも、やはり長く生きられることは嬉しい、なぜなら時間はプレゼントだから!そんな思いを、見る人をハッピーにする世界を作り出すアーティスト、成田久さんが形にしてくれます。

アーティスト 成田 久 
アーティスト・アートディレクター

キュレーター高校生 武田 真由子 
宮城学院高等学校 2年生
緒方 希 
麻布高等学校 1年生
三枝 響子 
フェリス女学院高等学校 1年生

専門家 関 芙佐子 
横浜国立大学大学院 国際社会科学研究院 教授

ローカルなグローバル

人は昔から世界中の国境を越えて移動をくりかえしてきました。友人・親戚をたずねて、夢・希望を追い求めて、あるいは危険や貧困を逃れて。辿りついた地で、新たな人と人の出会いがあり、新しい物語が生まれていきます。高校生の視点から日本の中のある町に存在する国際社会に向き合います。

アーティスト 佐々木 加奈子 プロフィール
’04年School of Visual Arts(ニューヨーク)修了。’16年東北大学博士課程後期修了。土地の記憶や物語に着目し、写真や映像作品として国内外で制作・発表している。近年では浪江の記憶を守る会を設立し、アーカイブ活動も行なっている。東北大学所属。
http://kanakosasaki.com

キュレーター高校生からのメッセージ
日本移住者の声を聞くと、“安全”や“日本文化が好き”、“仕事がすぐ見つかる”という話をよく聞きます。しかし、この企画を進めていく中で、彼らの喜びだけでなく、苦労や不安にも気付かされました。佐々木さんの作品は、こういった異文化で暮らす人々の物語を表現します。彼らの存在を身近に感じるような作品を目指します。

アーティスト 佐々木 加奈子 
フォトグラファー

キュレーター高校生 栗田 理恵子 
ぐんま国際アカデミー高等部 2年生

専門家 吉山 昌 
認定NPO法人 難民支援協会 理事
森田 千春 
JICA(独立行政法人 国際協力機構)

心理学、実験中!

Photo: Shin Natsuhara

心理学とは、人の心を明らかにする学問です。現実世界とバーチャルな世界、主観世界と物理世界、生と死。私たちはこれらの対極的な世界の狭間、二つが作る「渚」をさまよいながら行き来する冒険者だと言えます。この世界はどうやって出来てきたのか?この世の面白さを、アートとあなたの心を通して見ていきます。

アーティスト 雨宮 庸介 プロフィール
’75年水戸市生まれ。Sandberg Institute(アム ステルダム)修士課程修了。世界の多重な在り方を感知させる作品を、彫刻、ビデオインスタレーション、パフォーマンスなどを媒体に制作し、国内外で制作・発表している。
http://amemiyan.com/

キュレーター高校生からのメッセージ
心理学は、日常から遠い所にある学問に感じるかもしれません。でもいざ勉強してみると、心理学者の探究する「自分、そして世界とは何か」の答えは、実は私達自身の脳の中にあるということが解ります。自分とは?他者とは?主観世界と物理世界とは?それらを探る為の実験場として、展覧会という場をアーティスト、雨宮庸介さんに託します。

アーティスト 雨宮 庸介 
美術家

キュレーター高校生 河合 菜緒 
石川工業高等専門学校 3年生
鮫島 亀親 
獨協高等学校 1年生

専門家 妹尾 武治 
九州大学 心理学 准教授

取材・展覧会に関するお問い合わせは
メールにてお願い致します。
ezoemf45@gmail.com(実行委員長 田中美帆)