卒業生一覧 現代アート部門|contemporary art

  • 44回生

    田岡 美紗子

    写真
    東京藝術大学大学院1年

  • 40回生

    雨宮 庸介

    グラフィック
    サンドベルグインスティテュート大学院卒業

    contemporary art

    40回生
    雨宮 庸介(グラフィック)サンドベルグインスティテュート大学院卒業

    1975年茨城県生まれ。多摩美術大学美術学部(油画)を卒業後、彫刻やドローイング、インスタレーション作品などを次々と発表。2011年からサンドベルグ・インスティテュート大学院でファインアートを専攻。現在はベルリン/アムステルダムを拠点にしている。

    “美術”はちゃんとそこにあった!
    オランダでの学生生活は学びの連続でした。

    ―多摩美術大学を卒業後、しばらく日本で作品作りをされたそうですが、海外に行くという選択肢は当時はなかったのですか?
    学生時代に、卒業後10年間は国内をベースに制作しようと決めていたんです。もちろんいつかは海外で制作したり、発表する事はあるだろうな、とは思っていましたし、海外に行ったら国内とはまた違う刺激がある事はわかっていました。でも、まずはどんな場所にいても作品を生み出せる態度や哲学を構築したかったんです。言い換えれば、作る意義を“場所” に見いだしたくなかった。海外なら刺激を受けられて、国内ならそれができない、という考え方がイヤで。最終的には、卒業してずいぶんたった11年後に、アムステルダムの大学院に進学することになりました。

    ―大学院生活はどんなスケジュールで生活していたのでしょうか?
    午前中はレクチャー、ランチの後にクラスメイトとのワークショップがあって、夜は夜で長ーいミーティングがあったり。とにかく忙しかった。全部で13人の学生がいて、色々な国から来ていました。なので、公用語は英語なのですが、僕は英語は上手なほうではないので多少苦労はしました……。そのかわり、作品の “骨”、つまりコンセプトをしっかり太くするように意識していましたね。そこがちゃんとしていれば、多少つたなくてもしっかり届く。がんばって「こうなんです、わかってください」と話すよりも、「どうしてもわかりたい」と相手が思っている状態の方が説明も楽だし、質問に対して自分で答えずに「あなたはどう思う?」といったコミュニケーションも可能になる。作品が興味深いということが、自分を助けてくれると思います。

    ―海外に住んでみて初めて実感したことはありましたか?
    “美術”というものの存在のしかたが、違うと思いました。特に現代美術と呼ばれる分野は西洋の美術史から地続きなので、『アートがちゃんと、普通に存在している』と実感しましたね。そんな当たり前さがうらやましく思う事もありました。

    ーオランダ行きにあたっては、しっかり下調べしたんですか?
    いや、全然。今は情報も簡単にネットで得られるし、感覚的にはしばらく前の九州旅行と同じぐらいじゃないかと。ぶっちゃけ、住んでみないとわからないことはいっぱいありますし。最低限の安全だけ確保できれば、そこはあまり身構えすぎないで、暫定的に行先を選んでみるのもいいのではないでしょうか。

  • 37回生

    金川 晋吾

    写真

    contemporary art

    37回生
    金川 晋吾(写真)

    1981年京都府生まれ。神戸大学発達科学部を卒業後、2010年より東京藝術大学大学院美術研究科修士課程へ。 現在、同学博士課程に在学中。

    新しい環境で自分のやりたいことに没頭する。
    そんな貴重な時間を与えてもらいました。

    ―教育系の学部を卒業し、芸術大学の大学院で学ぶというのは異色ですね。どういういきさつでその道に進んだのですか?
    大学在学中に映画部に属していて、まず映像に興味を持ったんです。そうして自主制作映画を撮っているうちに、だんだん写真の方にシフトしていって、大学4年生のときに1年休学してインターメディウム研究所(IMI)の写真のコースに参加したんですね。そこで写真家の鈴木理策さんに出会いました。そこでの出会いが縁で、鈴木さんが教えている東京藝術大学の大学院に進学してみようと思いました。

    ―では卒業後、すぐに東京藝大へ?
    いえ、実は卒業してから2年くらいは、アルバイトをしながら写真を撮っていました。ただ、そうしているうちに、一人で写真を撮り続けることに限界を感じるようになってしまったんです。そこで環境を変えるために東京藝大の大学院を受験することを思い立ちました。江副記念財団の奨学金のことは知っていたので、それが受験を後押ししてくれたというのもありますね。結局、修士から博士課程に進学し、今年12月で修了することになっています。

    ―ずばり、奨学金のメリットとは?
    自分のやりたいことがやれる時間をいただけたことですね。とにかく作品のことだけに集中していればいい時間を与えてもらったというのは、本当に幸せな経験でした。それから、僕が進学したのは先端芸術表現科といって、絵を描いている人もいれば、立体をつくっている人もいたり、作品をつくらずに研究をしている人や、アートプロジェクトをやっている人がいたりと、「なんでもあり」の学科。写真に限らず様々なかたちで表現に携わっている人たちと出会えたのは本当によかったです。表現に対するさまざまな態度や考え方にふれることで、自分なりの考えというものが少しずつ形成されたように思います。新しい環境がもたらす変化を実感しましたね。

  • 35回生

    佐々木 加奈子

    写真

    contemporary art

    35回生
    佐々木 加奈子(写真)

    1976年宮城県生まれ。NYのSchool of Visual Arts大学院写真映像学科を経て、2006年にロンドンRoyal College of Art大学院に進学。現在は東北大学大学院博士課程に籍を置き、福島県浪江町にフォーカスしたプロジェクトNamie Memoryを展開している。

    歴史をトレースし、いかに“映し出す”か。
    今の自分のスタイルを確立できたのが収穫です。

    ―NYでジャーナリズムを学んだ後、ロンドンの大学院へ。初めてのヨーロッパ生活、カルチャーショックはありました?
    そりゃもう、いろいろ。アメリカでは前時代的なものとしてとらえられていた写真が、イギリスではまだ生きていて、授業も写真の表現の可能性を大事にした、ロマンチシズム的なアプローチがベースになっていました。古いものを大事にする文化が根付いているんですね。哲学や写真の歴史など、多角的に学べたのもよかったです。

    ―大学院のクラスメイトはどんな感じでしたか?
    15人くらいいて、ほとんどは外国人でした。けっこう仲良しでしたよ。ポーランドで開かれていた『写真週間』というイベントにみんなで参加したこともあるし、パブに飲みに行くのもしょっちゅう。ロンドンって、“窓”みたいな場所だと思うんです。いろんなところから人が集まるから、刺激的だけれど、ちゃんと主張しないと埋もれてしまう。だから自分を知って、ブレないってことが大事だなと思います。あと、人が好き、っていう素質。英語が苦手でも、作品がコミュニケーションを手伝ってくれるからなんとかなる。それに話せないのは自分だけじゃないですから。むしろちょっと勘違い、っていうくらい自信たっぷりに構えていた方が、うまくいく気がします。(笑)

    ―現在仙台を拠点に進めているプロジェクトは、震災がテーマですが、留学生活から影響を受けた部分はありますか?
    このプロジェクトは、現地に赴き、歴史などそこに写らないものをいかにトレースするか、っていうロンドン時代に学んだ手法が基礎となっています。メディア文化論の専門用語ではNarrative(ナラティブ)と言うのですが、写真の中の寓話性、つまり物語としての伝え方の可能性にフォーカスした考え方。そういう意味でも、イギリスで学べたのは貴重な経験でしたね。

  • 32回生

    えぐち りか

    グラフィック

    contemporary art

    32回生
    えぐちりかさん(グラフィック)

    1979年北海道生まれ。明星大学造形芸術学科、多摩美術大学大学院工芸科を卒業後電通へ。
    さまざまな企業の広告キャンペーンに関わりながら、絵本の執筆や自身の作品が国内外の展覧会で発表されるなどアーティストとしても活躍中。

    妥協せずにやりたいことができたのは
    奨学金というサポートのおかげです。

    ―有名企業の広告からフィギュアスケートの高橋大輔さんの衣装デザインまで、フィールドの垣根を越えて活躍していますが、江副記念財団との出会いは?
    大学院1年生のときに応募した『ひとつぼ展』でガラスの卵のアートがグランプリを受賞して、その後、大学院2年生から卒業まで毎月サポートしていただきました。石膏や塗料、ガラスなど定期的に買わなければいけない材料費を十分まかなえる額だったので、助かりました。あと、私たちのような作家って、ステップアップするために、学校に通ったり、ワークショップに参加するといった自己投資が必要なんです。ですが、もちろん資金と相談しないといけないので、あきらめながらできることをやる、っていうのが皆が通る道。でも金銭的な援助があったおかげで、できることの幅が広がりました。アーティストの久保田珠美さんは同じ時期に奨学金を受けていた同窓生の1人なのですが、いまだに当時の話で盛り上がりますよ。『本当によかったね~』って。(笑)

    ―奨学生どうしの横のつながりもあったのですね。
    事務局便りが毎月届くんです。自分と全く違うジャンルの人の活躍を知ることは、大きな刺激になりました。それから、今の仕事を志したのは、実はひとつぼ展がきっかけ。審査員に浅葉克己さんや青木克憲さんといった名だたるアートディレクターの方々が参加していて、そこではじめて『こんな職業があるんだ!』と知ったんですよ。

    ―仕事や展覧会で海外に行く機会も多いそうですが、グローバルに働くことの魅力とは?
    国内にいても、地方から東京に出てくると、日本中どこにいても生きていけるようになる。それと同じで、世界に出るとそれが普通になるから、出会いやきっかけもどんどんつかめるようになると思うんです。実は私は、学生時代に何で留学しなかったんだろう、って後悔しているので、もし興味があるなら絶対挑戦してほしいです。

【クリエイティヴ部門】

26回生

成田 久

グラフィック

26回生

蜷川 実花

写真

27回生

杉山 実

グラフィック

27回生

田中 美帆

写 真

28回生

末房 志野

グラフィック

29回生

和多田 アヤ

写 真

30回生

石川 マサル

グラフィック

30回生

小栢 健太

写 真

31回生

久保田 珠美

グラフィック

31回生

金山 貴宏

写 真

32回生

江口 里佳

グラフィック

33回生

川島 沙紀子

グラフィック

34回生

西野 正将

グラフィック

35回生

秋山 花

グラフィック

35回生

佐々木 加奈子

写 真

36回生

藤木 倫史郎

グラフィック

37回生

川地 あや香

グラフィック

37回生

金川 晋吾

写 真

39回生

三好 愛

グラフィック

40回生

下野 薫子

グラフィック

40回生

下西 進

写 真

41回生

三野 新

写 真